不登校の子どもって一日中ダラダラとしていたり、寝ていることが多かったりしますよね。
どうしてそんなによく寝るのでしょうか?
- もしかして病気なのかな?
- ゴロゴロしてばかりでいいのかな?
- いつまでこんな状態が続くのだろう?
と心配になってしまいますよね。
でも、これは多くの不登校の子どもに共通する現象なんです。なぜこんなことが起きるのか、その理由を知ることで安心できるかもしれません。
私は、2年間不登校だった息子を持つ母ニョニョです。不登校になってからの悩んでいた日々のことを発信しています。
子どもがたくさん寝るのには、いくつかの理由があります。
不登校の子どもがよく寝る原因
ストレス解消
学校に行けないことで感じるストレスや不安を、寝ることで解消しようとしているのかもしれません。また、心の疲れが身体の疲れとして表れることがあります。
リズムの変化
学校に行かないことで、生活リズムが乱れていることもあります。
夜更かしして昼間に寝るようになると昼間の活動が減り、その生活が続くと身体面に不調が生じるだけでなく精神面にも悪影響が及ぶ可能性があります。
昼夜が逆転するとだるさが残るために結果的に寝る時間が増えてしまいます。
成長期の疲れ
思春期は身体が大きく成長する時期です。成長に必要なエネルギーを補うために、いつも眠いのかもしれません。成長期であればたくさん寝ることも自然なことです。
成長期の疲れについては、あまり心配なさそうですね。
それでは不登校の子どものストレスにはどういったものがあるのでしょうか?
不登校の子どもが感じるストレスの種類
学校復帰へのプレッシャー
学校復帰へのプレッシャーは主にこのようなものになります。
- いつか学校に戻らなければならないというプレッシャーを感じている
- 学校に戻った時に友人関係を休む前と同じようにやっていけるのか
- 休んでいた間の勉強についていけるのかどうか心配
- 人間関係の悩み: いじめや友人関係のトラブル
- 教師との相性などが原因で学校生活が辛い
- クラス替えや進級、新しい先生や友達との出会いがストレス
しばらくのあいだお休みしてしまうと、学校に復帰しずらくなってしまいます。不登校になる前には感じることのなかった不安な要素も多くなっています。
家庭内のストレス
おうちで感じるストレスはどんなものがあるのでしょうか?
- 家庭内のトラブルや両親のケンカ、家庭環境の変化(引っ越しや家族の病気など)がストレス
- 自分が不登校であることで親に迷惑をかけていると感じ、罪悪感を抱いている
- 親の期待に応えられないことが自己評価を下げている。
(子どものためと思っていた)厳しいしつけ、勉強に対する過度なプレッシャーは子ども自身に負担をかけ自己肯定感が低くなってしまいます。
自己評価の低下
自分の存在って何だろう……。
- 日常生活の中で成功体験や達成感を得られず、自分に自信が持てない
- 新しいことに挑戦する勇気が持てず、自分は何もできないと感じている
- 学校での失敗や人間関係の問題が続くことで自己評価が低くなり、「自分はダメだ」と感じる
- 何をやっても上手くいかないと感じ、自分を責めてしまう
そんなふうに思わないでほしいな。
よく寝る子どもが安心して【回復期】を過ごせるよう私たちがしてあげられることは?
よく寝るのは、ストレスの解消や精神的な疲れを癒やしているのですね。そんな風に弱っている子どもの【回復期】に私たちがしてあげられることがあります。
不登校の段階【予兆期】【不登校初期】【不登校継続期】【回復期】についてはこちらの記事をどうぞ。
子どもの話を聞いてあげる
子どもって忙しい時にかぎって話しかけてくるんですよねぇ。今までは「あとにしてよ。」と言うことが多かったあなたもなるべく手を止めて聞いてあげることにしませんか?
辛かったこと、嫌だったことって誰かに話すとすっきりしますね。悩みを打ち明けることで心が軽くなることが多いはずです。
しかし、子どもとの会話になるとついつい自分の意見を言ってしまいがちになります。以下の3つの聞き方に気を付けてみましょう。
- 共感する姿勢
- 質問しない聞き方
- 安心感を与える
共感する姿勢というのは、子どもの気持ちを理解しようと努め、「わかるよ」「辛いね」などの共感の言葉をかけてあげことです。自分の伝えたいことがわかってもらえるとホッとするものです。
質問しない聞き方とは、子どもが話しやすいように、無理に質問をせず、ただ聞いてあげるということ。これが意外と難しいんですよね。
うん。うん。〇〇なんだね。と相づちをいれるのもいいですね。
「イエスかノー」で答えられるような質問ばかりでは、話が広がりません。
なんて伝えたらいいのかわからない様子であれば、ヒントとして子どもの気持ちを代弁してあげるのは良いでしょう。
そして、安心感を与えるというのは子どもが話している時には否定せず、受け入れる姿勢を見せること。気持ちを理解してもらうことで不安が少なくなっていくことが多いのです。
自分の気持ちを表現することで、心の中のストレスを軽減できるのか。
自己肯定感を高める声がけ
自己肯定感を高める声がけはこんなところに気をつけてみましょう。
- 結果ではなく努力を認める
- :小さな成功を祝う
例えば、日常の中で達成した小さなことも見逃さずに褒め、成功体験を増やす。
「よく頑張ったね。」「ここまでできたのはすごいよ。」
など、具体的な努力や行動を褒める。
うまく行かなかった場合は、
「おしかったね。」「あと少しだったね。」「次はどうすればうまくいくかな。」などです。
不安が強くてふみだせないようならば、
「応援してるから大丈夫。」「一緒にやってみようか。」
といった声がけもいいですね。
まとめ
今回は不登校の子どもがよく寝る理由について深堀りしました。いくつかの理由がある中で、ストレスが大きな要因となっていることがわかりましたね。
ストレスの種類を知り子どもが安心して過ごせる環境を整え、心のケアを大切にすることが健全な睡眠と心の健康に繋がります。
親ができることとしては、子どもが話をしやすいような環境を作ったり、否定せず聞いてあげたり、学校復帰や過度なプレッシャーをかけないように気を付けなければなりません。
時には専門家の助けを借りながら、子どもの話を聞いてあげたり、自己肯定感を高められるよう適切な対応を心がけることが大切なんですね。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。