家族のクリスマス、どう過ごす?
外出はしたくないみたいだし…
もうすぐクリスマス。多くの家庭では華やかにお祝いをする時期ですが、不登校のお子さんを持つお母さんにとって、この季節は少し特別な意味を持つのではないでしょうか。
外出が難しい、親戚や友人と会うのが苦手、そんなお子さんとどう過ごしたらいいのか悩むこともありますよね。
でも、大丈夫です。クリスマスは無理に外に出かけなくても、家族だけで素敵な時間を過ごすことができます。
むしろ、自宅だからこそできる特別な楽しみ方があります。
この記事では、家でクリスマスを楽しく過ごすための具体的なアイデアを5つご紹介します。
お子さんの笑顔を引き出し、家族全員が温かい気持ちになれる方法を見つけてみましょう!
1. 子どもが喜ぶ“家クリスマス”のポイント
不登校のお子さんにとって大切なのは「安心できる環境」です。
普段から外出や人と会うことにストレスを感じている場合、クリスマスも同じように無理強いは避けたいものです。
子どもがリラックスしながら楽しめるクリスマスを作るためには、以下のポイントを意識してみましょう。
- 無理のない計画を立てる
- 子どもが主体的に関われる内容にする
- 家族全員が楽しめる工夫を しよう
一つずつ見ていきましょう。
無理のない計画を立てる
不登校のお子さんとクリスマスを楽しむには、安心できる環境作りが最優先です。外出や人との交流が負担になる場合は、無理をせず家で楽しめる工夫をしましょう。
たとえば、飾りつけや料理作りなど、子どもが主体的に関われる活動を取り入れると効果的です。
いくつかの選択肢を用意して「何をやりたい?」と意見を聞くことで、自分が選んだことへの満足感が生まれ、楽しい気持ちが膨らみます。
また、家族全員が笑顔で楽しめる内容を考えることも重要です。一緒に映画を観たり、ゲームをしたりするだけでも、特別な時間が作れます。
小さなことでも「ありがとう」「すごいね」と声をかけ、子どもの自己肯定感を育てましょう。
安心できる家クリスマスは、子どもの笑顔を引き出し、家族の絆を深める絶好の機会です。
子どもが主体的に関われる内容にする
クリスマスをお子さんにとって特別な時間にするには、「自分も大事な役割を担っている」と感じてもらうことが大切です。
そのために、子どもが主体的に関われる場面を意識的に作りましょう。
たとえば「どんな飾りつけがいいかな?」や「ケーキはどれがいい?」と具体的な質問を投げかけてみてください。
選択肢を提示することで、子どもが迷わず答えやすくなり、自分の意見が反映される喜びを感じられます。
また、プレゼントのラッピングやメニューの準備など、手を動かす作業を一緒にすると、楽しさが倍増します。
「自分が作った」「自分が決めた」という成功体験が子どもの心を満たし、クリスマス全体への興味や意欲を引き出します。
このアプローチは、日常生活でも自信を育むきっかけになります。
家族全員が楽しめる工夫を
クリスマスを家族全員で楽しむためには、「みんなが一緒に笑顔になれること」を取り入れるのがポイントです。
たとえば、家族みんなで楽しめるゲームを選んだり、クリスマスソングを一緒に歌ったり、簡単な手作り料理やお菓子を協力して作るのもおすすめです。
大人が少し恥ずかしいと思うようなことでも、子どもにとっては楽しい特別な時間になります。一緒にツリーを飾りつけたり、好きな映画を鑑賞しながら暖かい飲み物を飲むなど、共通の活動を通じて自然と会話が増え、家族の絆が深まるはずです。
一緒に笑えること、一緒に夢中になれることを選ぶのがおすすめです。親子で楽しい時間を共有することで、特別な思い出が生まれます。
2.家族みんなが笑顔になるクリスマスのアイデア5選
では、具体的にどんなことをすればいいのでしょうか?
ここからは、家でできるクリスマスの楽しみ方を5つご紹介します。
1. 手作りデコレーションで部屋を飾る
家の中をクリスマスらしく飾ることで、一気に気分が高まります。子どもと一緒に紙や段ボールを使ってオーナメントを作ったり、手作りのガーランドを飾ったりしてみましょう。
おすすめは、折り紙で作る雪の結晶や、松ぼっくりにペイントして作るオブジェなど。材料は100円ショップで揃えられるので経済的です。作る過程で自然と会話が増え、お互いの新たな一面を知るきっかけにもなります。
参考記事はこちら
2. クリスマス映画鑑賞会
リビングに毛布を持ち込んで、温かい飲み物を片手に映画を観るのはいかがでしょう?定番のクリスマス映画やアニメーション作品はもちろん、子どもが好きなジャンルの映画でもOKです。
お子さんが好きなジャンルの作品や最近話題のアニメを選ぶことで、リラックスした時間を作れます。
おすすめアニメ例
- 『スパイファミリー』
- 『僕のヒーローアカデミア』
- 『進撃の巨人』
アニメの途中で軽食を一緒に作るなど、ちょっとした工夫を加えるとさらに楽しい時間になりますよ。
3. 一緒に料理を楽しむ
料理が好きなお子さんなら、クリスマスの特別メニューを一緒に作るのもおすすめです。簡単なものから始めれば、普段料理をしない子どもでもチャレンジしやすいです。
例えば、
- サンタクロースの形をしたミニピザ
- クリスマスカラーのサラダ
- 手作りクッキーやケーキ
ある程度一緒に作って、あとはおまかせしちゃいましょう。
こんな演出も楽しめますよ!
料理をテーマにしたミニコンテストを開催
家族それぞれで小さなデコレーションや盛り付けを担当し、「一番かわいいプレート」「クリスマスらしい一皿」などテーマを決めてコンテストを開きましょう。
誰が優勝しても、みんなで笑い合いながら楽しめます。子どもの個性やアイディアを活かせるので、家族全員が盛り上がること間違いなしです。
お手製メニューで「レストランごっこ」
子どもと一緒に料理を完成させたら、リビングを少し模様替えして即席のレストランをオープン!
手作りのメニュー表を作ったり、子どもが店員役になって料理を提供したりして楽しみます。
家族全員がそれぞれ役割を持つことで、食事時間がさらに特別なものになりますね。
料理を題材にした物語を作る
作った料理を主人公にしたオリジナルストーリーを家族で考えてみるのはいかがでしょうか?
例えば「サンタさんのためのスペシャルケーキ」や「冒険をしてきたスープ」など、ユニークな物語を話し合いながら創作。
親子でアイデアを出し合い、笑いながらストーリーを作る時間が、新しい思い出になります。
4. ゲーム大会を開く
家族で楽しむゲーム大会もおすすめです。ボードゲームやカードゲーム、スマホアプリを使ったゲームでも盛り上がります。
おすすめゲーム
- 流行りの『カードゲーム』や『UNO』などの定番ゲーム
- 子どもが好きなテレビゲームを一緒にプレイする
いつもは時間を制限しているも今日だけは特別ルールで!
普段はやらない下手くそな私たちが一緒にプレイすることで、ゲームを通じて自然と会話が弾み子どもとの距離が縮まる時間になるでしょう。
5. プレゼント交換会
プレゼント交換会は、クリスマスの定番イベントの一つです。ただし、不登校のお子さんの場合、プレゼント選びに負担を感じることもあります。その場合は「家にあるものを活用する」というルールを設けるとハードルが下がります。
例えば
- 手作りのカードや折り紙作品をプレゼントする
- 家族写真をフレームに入れて贈る
ルールを工夫すれば、シンプルながら心が温まる時間を作れます。
3. 不登校のお子さんでも無理せず楽しむための接し方
子どもが楽しめる範囲で無理のないクリスマスを
クリスマスは本来、みんなが笑顔になれる特別な日。しかし、不登校のお子さんがいる家庭では、「どう楽しませてあげればいいのか」と悩むこともありますよね。
大切なのは、子どもが無理なく楽しめる範囲で過ごすことです。派手な飾りつけや外出を無理に計画する必要はありません。
シンプルでも、心がほっとするひとときがクリスマスの魅力です。
たとえば、一緒にケーキを作る、小さなプレゼントを交換するなど、家の中でできることを工夫してみましょう。
「楽しませなきゃ」と頑張りすぎる必要はありません。親も子も心地よく過ごすことで、何気ない時間が特別な思い出になるはずです。
今年は“無理なく楽しむクリスマス”を目指してみませんか?
他の家族や親戚への説明方法
親戚とのやり取りでプレッシャーを感じるお母さんも多いでしょう。
「どうして学校に行かないの?」という質問に答えるのは簡単ではありません。
そんな時は、簡潔かつポジティブな言い回しを準備しておくと安心です。
例えば
- 「今は家で落ち着いて過ごす時間が必要なんです。」
- 「無理をせず、本人のペースで進めています。」
などです。余計な説明を避けることで、自分の気持ちが楽になり、親戚との交流もスムーズになります。
4. クリスマスを機に子どもとの絆を深めるヒント
小さな成功体験を積み重ねる重要性
クリスマスは、子どもにとって新しい成功体験を積むチャンスでもあります。一緒に作った料理がうまくできた、飾りつけがきれいにできた、といった小さな成功が、自信につながります。
親としては、「すごいね」「ありがとう、一緒にできて楽しかったよ」といった声掛けを忘れずに。
ポジティブな言葉が、子どもの自己肯定感を育むかぎとなります。
来年への希望につながる時間にする方法
クリスマスを通じて、来年への目標や希望を共有するのも素敵な時間になります。
「来年はどんなクリスマスにしたい?」と聞いてみたり、「また来年も一緒に楽しもうね」と未来を見据えた話をすることで、前向きな気持ちを引き出せます。
「今年のクリスマスを振り返り、「できたこと」に目を向けてみるのもおすすめです。たとえ小さな一歩でも、前向きな気持ちを持てたことが大きな成果になります。次のクリスマスには、もっと素敵な時間を過ごせるよう、今を大切に積み重ねていきましょう。」
まとめ:家族だけの特別なクリスマスを
不登校のお子さんがいる家庭でも、クリスマスを楽しむ方法はたくさんあります。
大切なのは、家族みんながリラックスして過ごせる時間を作ること。
子どもの個性やペースを尊重しながら、心温まる特別な時間を作り上げてください。
無理に「特別なこと」をしなくても大丈夫です。小さな工夫やアイデアを取り入れるだけで、十分に素敵なクリスマスになります。
今年の経験が、来年のさらなる楽しみや希望につながることを願っています。家族にとって、あたたかい思い出となるクリスマスをお過ごしください。
素敵なクリスマスになりますように…