給食時間が辛い|不登校になる前に知ってほしい食べられない悩み5選

本来、給食って学校の楽しみの1つ。今日の給食は何かな?と考えるとがんばって今日も授業を受けられる。子どもって単純でかわいいですよね。

その一方で、給食の時間が辛くて学校に行けない子もいます。

コミュ障・会食恐怖・嘔吐恐怖症など。不安を抱えていると、誰かと一緒に食べられなくなってしまうことがあるって知っていましたか?

この記事でわかること
  • 給食の時間が苦痛になる悩み5選
  • 不安が多い子は苦痛を感じやすい
  • 学校での対応

私もいまだに会食恐怖です。

給食時間、みんなで一緒に食べるということが苦手な子どもにとっては不登校の原因の1つにもなっています。会食恐怖・嘔吐恐怖症の自覚がある人にとって給食とは地獄のような時間なのです。

「好き嫌いしちゃだめだよ。」

「どうして食べないの? 」

そんな言葉の1つ1つが、ますます追い込んでしまうことになってしまいます。

給食時間が辛い子どもには、どんな原因があり苦痛なのかを見ていきましょう。

私や息子のリアルな経験をまじえてお伝えします。

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給食が食べられなくなる悩み5選

コミュ障(コミュニケーションが苦手)

給食時間になると、グループで机をくっつけて一緒に食べるというスタイルが多いようですね。本来なら他愛もないおしゃべりで楽しいひと時の時間。

しかし、コミュニケーションが苦手な子どもは、

  • 話に上手く入れない
  • 話題がない
  • 話が続かない
  • 何を話せばよいのかわからない
  • 気まずい

といったところからのストレスがあるようです。

コロナ対策の時に机を離し、透明の壁を立て、おしゃべりが禁止(黙食)では正直「ヤッター! 」というのが本音。
ホッとして給食時間を過ごしていました。

会食恐怖症

簡単に言うと誰かと一緒にご飯が食べられません。

たとえば美味しく食べていたのに、知り合いが来て一緒に食べることになったとたんに食べられなくなってしまうのです。

食べたくないのではなく、食べれなくなるという方が正解でしょう。

とてもお腹が空いていても、めちゃくちゃ大好物のものであってもです。

具体的には、飲み込めなくなる、食欲がなくなる、気持ち悪くなってしまうのです。

こちらのはなざきさんの動画は『会食恐怖症のリアルな世界観』をわかりやすく表現されています。この動画と出会って、うまく伝えられなかった苦しさが全部入っていて、衝撃をうけました。

はなざきさんのショート動画
  • 一緒に食事することが怖い
  • 気まずい
  • 間が持たない
  • どう思われているか気になる

などの理由から食べられなくなってしまうのです。

嘔吐恐怖症

嘔吐恐怖症は「自分や他人が嘔吐することへの強い恐怖を感じる状態」です。

  • 苦手な食べ物を食べなければならない時
  • おなかがいっぱいになってしまった時
  • 会食恐怖で気持ちが悪くなった時
  • なぜかわからないけれど飲み込めなくなってしまった時

「このままでは、具合が悪くなって吐いてしまうかもしれない。」

その感覚が、強い恐怖感となり動悸や冷や汗が出てパニック状態になります。でも、助けてとは言えない。

すごく苦しい時間なんです。楽しいはずの給食時間が、こんなにも地獄のように長い時間に感じます。

残したら怒られるから苦痛だ

今はだいぶ改善されたようですが、食べ終わるまで許されないことがあったり、嫌いなものも残さず食べようという考えによるもの。

食育でもバランスよく食べようと習います。しかし、食べることに苦痛を感じている子どもにとっては、結果的に食べれない自分を追い込んでしまうことになってしまうのです。

  • 給食時間内に食べ終わらなければならない
  • 食べ終わらなければ休み時間はなし
  • 好き嫌いなく、何でも食べなければならない
  • 体育会系の部活での食事トレーニング

無理なときもあるんだ。

お腹が痛くなるかもしれない不安

お腹が弱い子、ストレス性の過敏性腸症候群の子どもはこれにあたります。

「食べたいんだけど、お腹が痛くなったらどうしよう……。 」と不安であまり食べないようにしています。

思春期でいつもお腹が空いているはずなのに。

常に腹痛に悩まされているため、トイレのこともあり外出拒否につながってしまう場合もあります。

学校にいる間は、休み時間にトイレを済ませなければなりません。特に男子トイレは個室が少なく、個室を使う時は常に、からかわれることがないか気になります。

授業中にお腹が痛くなっても言い出せないんだ。

給食が苦痛になるのは不安が強いから

「給食が食べられなくなる悩み5選」にあげたものはすべて不安障害の症状です。

自分が、周りからどう思われているのか気になりすぎて常に不安をかかえて生きています。

心療内科の受診や心理カウンセラーで相談することで、症状は軽くなりますが、かなりの時間がかかってきます。

「学校でみんなと一緒に給食を食べる。」

あたりまえの日常なんですが、どうしてもそれができなくて悩んでいる子どもがいます。自分の子がそうだったら、どうにかしてあげたい!!

私は、先生に相談してみました。

給食が苦手な子のために学校にできる相談と対応してくれていること

不登校の子どもが増えてきたからなのか、親身に相談に乗ってくれる先生方も増えてきたように思います。

「子どもが給食時間にストレスを感じている」悩みを相談すると、

・食べやすく安心できる(おかず・量)なら、お弁当を持参してはどうか

・一緒食べられないなら、別の教室で食べてもよし

・食べられない子は無理に食べなくてもいいよ

と言ってくださいました。

息子は席替えをしたこともあり、先生の提案してくれたことをやらなくても乗り越えることができました。

数口しか食べられなかった最初のころに比べて、今では学校で食べられる量が増えてきています。

理解ある先生に感謝!! 

実は他にも、全く食べられない女の子がクラスに2人いるようなんです。給食の時間にはご飯を食べず、本を読んだりして同じ教室で過ごしています。

彼女達なりに、気持ち的には無理なく過ごせているようですね。

お昼ごはんは無しですが、おうちでは食べていると思うので心配はなさそうです。

食べたくても食べられない子の場合「無理に食べなくてもいいよ。」

この言葉に涙が出るほど救われているのです。

まとめ

好き嫌いではなく、給食の時間が苦痛・苦手という子がいます。学校では食べることができなくなってしまっているという不安症の悩みを持つ子が一定数いるのです。

  • コミュ障
  • 会食恐怖
  • 嘔吐恐怖症
  • 残したら怒られる
  • おなかが痛くなるかもしれない

こういった症状は長い付き合いになることが多く、本人にしかわからないとても苦痛な時間となります。

みんなと一緒に食べることが辛いという理由だけで、不登校になってしまったり、行事に参加できなくなってしまうのです。これは親や学校で協力してくれる部分があるなら何とかしてあげたいですよね。

本人によりそって、辛さを共有してあげること、学校に相談して環境を改善してもらうことで悩みは少し楽になるかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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