「夏休みはどこかに連れて行ってあげたい」
「何か思い出に残るような経験をさせてあげたい」
夏休みはテレビなどでもおでかけ・旅行の特集が組まれ、子どものために何かしてあげたいという気持ちになりますね。
しかし、外出することが人より疲れてしまい苦手な子もいます。
不登校になって、外出が苦手になってしまった子もいます。
そんな外出が苦手な子どもと、この長期休暇をどのように過ごすべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
特に、HSC(Highly Sensitive Child:高感受性の子ども)のお子さんをお持ちの方は、より繊細な配慮が必要かもしれません。
この記事では、お子さんと一緒におうちで充実した時間を過ごすためのアイデアをご紹介します。
私は、2年間不登校だった息子を持つ母ニョニョです。不登校になってからの悩んでいた日々のことを発信しています。
不登校の子どもと親が抱える夏休みの悩み
多くの親子が抱える不安や悩みはどんなものがあるのでしょうか?
- 周りの子どもたちが楽しそうに過ごす中、我が子だけが取り残されているような不安
- 夏休み明けに学校に戻れるだろうかという心配
- 長期間家にいることでの生活リズムの乱れ
- 勉強の遅れへの不安
- 子どもの社会性や対人関係スキルの発達への懸念
- 親自身の疲労やストレス
これらの悩みは決して珍しいものではありません。多くの不登校の親子が同じような思いを抱えています。しかし、夏休みは新たな可能性を見出すチャンスでもあるのです。
HSCの子どもと過ごす夏休みのポイント
HSCの子どもと過ごす夏休みに気をつけること、無理なくできること、挑戦したいことをまとめました。
気をつけてあげること
HSCの子どもにとって安心できる場所はおうちです。ぜひ、居心地の良い空間を作ってあげてください。
1. 子どもの気持ちに寄り添う
- 子どもの感情を否定せず、受け止める
- 「学校に行かなければならない」というプレッシャーを与えない
- 子どもの興味や関心に耳を傾ける
2. 安全で快適な環境づくり
- 子どもが落ち着ける空間を用意する
- 感覚過敏に配慮し、音や光、温度などを調整する
- リラックスできるアイテム(クッション、ブランケットなど)を用意する
無理なくできること
繊細なお子さんでも、おうちの中でできることや近所なら外出できることなどで、少しずつ経験と自信を積み上げることができます。
1️. 緩やかな日課を作る
- 起床・就寝時間を決め、生活リズムを整える
- 食事の時間を規則的に設ける
- 無理のない範囲で小さな目標を立てる(例:毎日15分の読書)
2. 身体を動かす機会を作る
- 室内でできるヨガや簡単な体操
- 散歩や自転車乗りなど、屋外での軽い運動
- ダンスや音楽に合わせた体操
3. 自然とのふれあい
- 庭や近所の公園での植物観察
- 室内で育てやすい植物の栽培
- 窓から見える景色の変化を楽しむ
4. 家族との絆を深める時間
- ボードゲームや読み聞かせの時間を設ける
- 家族で協力して行う活動(料理、掃除など)を増やす
- 子どもの話をじっくり聞く時間を作る
挑戦したいこと
外出が苦手な子でも、この夏休みからちょっとした挑戦ができるかもしれません。
1. 創造的な活動を取り入れる
- 絵画、工作、音楽などの芸術活動
- 料理や園芸など、生活に根ざした活動
- プログラミングや動画制作などのデジタル創作
2. オンラインでの交流
- オンラインの趣味サークルやコミュニティに参加
- 遠方の親戚や友人とのビデオ通話
- オンラインゲームを通じた交流
3. 家庭でできる学習支援
- オンライン学習ツールを活用する
- 子どもの興味に合わせた教材を選ぶ
- 学習時間は短めに設定し、徐々に延ばしていく
4. 心のケア
- 感情日記をつける
- 専門家によるオンラインカウンセリングの利用
親自身のケアも忘れずに
お子さんのケアに集中するあまり、親御さん自身の心身が疲れ切ってしまうことがあります。しかし、あなた自身が健康でいることが、子どものサポートには不可欠です。
- 自分の時間を確保する(趣味や休息の時間)
- 同じ境遇の親との交流(オンラインコミュニティなど)
- 専門家のサポートを受ける(カウンセリングなど)
身近にいる理解ある人に話を聞いてもらう、気分転換の買い物、美容室に行ってきれいにしてもらうなどもオススメです。
まとめ:一歩ずつ、前を向いて
不登校の子どもと過ごす夏休みは、なかなか大変です。しかし、この期間を子どもの個性や才能を発見し、新たな可能性を見出すチャンスと捉えることができます。
学校に戻ることだけが唯一の正解ではありません。お子さんのペースを尊重しながら、家庭でできることを少しずつ探していくことが大切です。一日一日を大切に過ごし、小さな進歩や変化を喜び合いましょう。
夏休みが終わっても、焦らず、粘り強く寄り添い続けることが、お子さんの成長につながります。親子で協力しながら、この時期を乗り越えていけることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。