この記事は、不登校でスクールカウンセラーの相談を受けてみようか迷っている人向けになります。
スクールカウンセラーは
・不登校を解決してくれるわけではない
・心のケアの専門家(寄り添ってくれる)
・不登校の情報を集めたい時は、ブログや親の会などのコミュニティがよい
不登校になると先生にスクールカウンセラーをすすめられる事が多いのではないでしょうか?
言われるがまま予約を入れ、仕事をお休みしてまで行ってみたが思っていたのと違ってガッカリ……。ということが結構あるものです。
スクールカウンセラーさんの役割をもっと早く知っていたら、こんなモヤモヤした気持ちはなかったんだろうな。
私の利用してみて感じたことを記事にしました。ぜひお役立てください。
私は不登校の息子を持つ母ニョニョです。不登校になってもうすぐ2年がたち、子どもにとってどんなサポートが必要なのかを日々勉強中です。
スクールカウンセラーは不登校を解決してくれるわけではない
スクールカウンセラーには半年間通いましたが、何のために通っているんだろう? という疑問が消えることはありませんでした。
スクールカウンセラー①
毎週うちの小学校にきてくれている方は、優しい雰囲気で親しみやすい30代後半くらいの女性でした。息子には強い外出拒否があったので、私のみでの相談です。
初回は、
- 息子の性格
- 学校に行けなくなった経緯
- 困りごと、今の生活
などを話して終了しました。
2回目以降は、
- 天気や気温などの雑談
- 「最近の様子はどうですか?」
- 小さな変化をほめてくれる
- 「お母さんがんばってますね。」
- 「お母さんは辛くないですか?」
- 当たりさわりのない一般的なことをアドバイス
が定番でした。
私が一方的にしゃべることが多くて、カウンセラーさんは相づち程度。何かの答えをくれるわけではなくひたすらうんうんと聞いてくれている状態。
いつも受け身な私がペラペラとがんばってしゃべる日。
このパターンが毎月ずーっと続きます。季節が変わっていく中庭の風景を見て切なかったのをよく覚えています。
おしゃべりがしたくて来ているわけではないので、私だけでここに通って意味がありますか?と聞いたこともありました。
するとカウンセラーさんは、引き続き息子の様子が聞きたいので、お母さんが良ければ続けて通ってほしいとのことでした。
この方がキライではなかったこと、自分もこの場所以外で話す機会がなかったこともあり、年度いっぱいは予約して通いました。
言葉にすることが必要だったのかも。
息子が不登校になり、仕事をやめ私も家にこもりがちだったので気分転換にはなっていたかもしれません。
スクールカウンセラー②
年度が変わり、今回は30代後半くらいの男性になりました。やはり息子には強い外出拒否があり、私のみでの相談です。
- 担当が男性なので息子くんは参加できるかもしれない
- 進学先の中学校も担当している
とのことでぜひ! と勧められて会ってみることにしました。
しかし、前任と同じようなアドバイスが続き、しかも声が小さくモゴモゴしゃべるので、授業中の元気な子どもたちの声にかき消されてしまう状態。
これ以降は予約するのをやめました。
スクールカウンセラーは心のケアが専門
スクールカウンセラーは心理カウンセラーの資格をもっています。(そうでない方もいるようですが)
話すことでストレス発散
家で息子と二人きりの時間が長いと、ついイライラしたり、いつまで休むつもりなのかを問い詰めてしまいます。
カウンセラーさんに話してみると、ちょっとした積み重なりが、意外とストレスになっていたんだという気づきがありました。
話すことで、なんだかスッキリする自分がいました。
その結果、自分がストレスなく笑っていることが子どもに影響する、ということがわかりました。
子どもに対する関わりが良くなっている。
言葉にしてみることで自分や息子のことが客観視できる
- 良かれと思ってやってきたことの間違いに気がつく
不登校といっても色々なタイプの子がいて正解も人それぞれ。子どものためと思い込んでやらせようとしても空回りしてることが多いです。
- 問題点が整理できる
「息子は最近こんな感じです。」と、報告するたびその時は気がつかなかったことに気づきがある。言葉にすることで息子の行動の裏にあった気持ちをくみとれたり、問題点が明確になったりします。
不登校の情報を収集したい場合はブログや親の会の方が良い
スクールカウンセラーは不登校の専門家ではありません。担当にもよりますが、地域の情報に詳しいわけではないようです。
不登校になってどうすればいいのかわからなくなってしまい、スクールカウンセラーに聞いてみたところ、
- 他の(不登校の)保護者さんは〇〇と言ってました
- 〇〇に行っている方もいるようです
といった程度の情報しか持っていませんでした。
住所や連絡先の情報ならネットでも調べられますね。
不登校の困りごとややってみたこと、利用してみた口コミなどは、不登校の親カフェや不登校ブログの方が具体的な情報を得ることができますよ。
まとめ
不登校の保護者で、スクールカウンセラーは意味がないという人がたくさんいます。たしかにスクールカウンセラーは、直接不登校を解決してくれるわけではないです。
しかし、役割を理解して上手く利用することで
- 心のケアの専門家に話を聞いてもらえる(寄り添ってくれる)
- 話すことで客観視に問題点が見つかることがある
- 民間の診療内科は半年待ちがざらにあるので、それまでのつなぎで
と、そんな利用の仕方をしてみても良いのではと思います。
以上が私がスクールカウンセラーを利用してみてわかったことでした。
子どもも支える側の親も心の健康は大切です。笑顔の日が増えますように。
一歩ずつ前へ。
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