学校を休み続けている子も通知表ってもらっているの?
どんな風に評価されるの?
もらってはいるけれど……。
不登校の子どもを持つ親にとって、通知表の時期になると何ともいえない複雑な気持ちになるものではないでしょうか? 通知表を受け取るたびに、親は子どもの現状を再認識し、進学先や将来への不安が募ります。この記事では、通知表をめぐる親の顕在的・潜在的な悩みについて詳しく解説します。
私は、2年間不登校だった息子を持つ母ニョニョです。不登校になってからの悩んでいた日々のことを発信しています。
不登校の通知表を受け取った時に思う5つの共感ポイント
➀斜線だらけの通知表に直面する
不登校の子どもの通知表は、こんな感じです。
全ての箇所が斜線でうめつくされています。
わかっていたはずなのに……。実際にもらってみるとショックが大きいです。
この現実に向き合うことは、親にとって大きなストレスになります。評価がないことで、子どもの学力や進捗が見えにくく、将来への不安が増すことも少なくありません。
仕方のないことだけれど……。
②保護者コメント欄への記入に悩む
通知表の最後の部分には保護者が記入するコメント欄があります。
不登校の子どもの場合、何を書けばよいのか悩んでしまいますよね。
子どもの努力や成長をどのように表現すれば良いのか、また教師に対してどのようなメッセージを伝えるべきか、頭を悩ませるものです。
③子どもに通知表を見せることに心が痛い
評価がつかない、または低い評価の通知表を見た子どもがどのような気持ちになるか、親は心配になりますね。
こんな斜線だらけの通知表を見たくないのでは? と感じることもあります。
④自己評価への影響を心配になる
やっぱり、自分はダメなんだ。
学校に行けない自分がいやだ。
こんな風に思いこんで、ますます自分を責めてしまうのではないだろうか。
子どもの自尊心や将来への影響を懸念する声も多いです。特に、他の子どもと比較して自己評価が低くなり、自己否定感を抱くことが心配です。
⑤「 通知表はいらない」という気持ち
「通知表は必要ない」と感じる方もいます。
理由としては、
・先生を悩ませてしまうから
・通知表を受け取る際のやり取りや気まずさ
・(学校に行っていない子どもに対する)評価の必要性に疑問を感じる
・子どもがショックをうけるから
などがあげられます。
子どもの心の状態や家庭での様子を重視し、形式的な評価にとらわれたくないという思いが背景にあります。
また、三者面談などでのコミュニケーションに悩む親も少なくありません。
学校側の対応や理解が不十分だと感じることも多く、どのように話を進めれば良いのか、親はとまどってしまいますよね。
しかし、学校や担任の先生に認めてほしいこともあるのです。
不登校でも評価してほしいこと
子どもの成長を別の視点で見てほしい
通知表の評価だけでなく、不登校期間中の子どもの心の成長や家庭での様子など、別の観点から子どもを評価してほしいと考える親もいます。
家庭での小さな成功体験や、子どもが見せる前向きな変化を大切にし、全体的な成長を見守りたいという思いが強いです。
あなたはどうですか?
先生によっては評価してくれることもある
同じ学校でも、担任が変わると評価をつけてくれる先生もいます。
6年生の担任は、毎週出す宿題やおこなったテスト、おうちで制作した作品をもとに評価をつけてくれました。
おうちでコツコツと取り組んだことを少しでも認めてくれたのは、子どもにとってうれしいことです。
まとめ
不登校の子どもの通知表は、親にとって複雑な感情を引き起こす存在です。
斜線だらけの評価欄、記入に悩む保護者コメント欄、子どもの自己評価への影響など、様々な悩みが浮かび上がります。
一方で、「通知表はいらない」という声や、子どもの成長を別の視点で捉えたいという思いも強くあります。
学校制度と親の思いの間で葛藤しながらも、子どもの全体的な成長を見守ることが大切です。
担任によっては、家庭での取り組みを評価してくれることもあり、そういった理解ある対応が子どもの自信につながる可能性があります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。