
「小学校ではほとんど登校できなかったけど、中学ではどうなるんだろう…」



「学校に相談したほうがいいとは思うけど、電話や面談はハードルが高すぎる…」
お子さんが不登校のまま中学進学を迎えるにあたり、こんな不安を感じていませんか?
✔ 教室に入れなくても大丈夫なのか?
✔ 出席扱いになる方法はあるのか?
✔ 高校受験に影響は?
中学校には、不登校の子どもを支援するための制度や仕組みがあります。しかし、それを知る機会が少ないと、親としてどう動いたらいいのか分からず、不安が募ってしまいますよね。
この記事では、中学校で受けられる具体的なサポートと、「相談したいけれど動けない…」と感じる親御さんでも無理なくできる方法を解説します。
「何かしなきゃ」と焦らなくても大丈夫。まずは情報を知ることから、一歩ずつ進めていきましょう。
中学校で受けられるサポート一覧


不登校の子どもをサポートするために、公立中学校ではさまざまな支援が用意されています。ただ、学校によって対応に違いがあるため、「何ができるのか?」を知っておくことが大切です。
① 登校しやすくするためのサポート
「学校に行きたいけど、教室には入れない…」そんな場合に利用できる支援があります。
✔ 別室登校(相談室・保健室など)
- 教室ではなく、静かな別室で過ごすことができる。
- 学習支援員がついてくれる場合も。
- まずは学校の敷地内にいることから慣れるのが目的。
✔ カウンセリングの利用
- スクールカウンセラーが週に1回〜数回、学校に来る。
- 親子で相談可能(要予約)。
- 「何がつらいのか整理したい」ときに役立つ。
✔ オンライン学習の導入(自治体による)
- 一部の自治体では、自宅でオンライン授業を受けられる。
- 出席扱いになるケースもある。
- 教育委員会に問い合わせると詳細がわかる。
✔ 段階的な登校支援(短時間登校OK)
- 朝の会だけ参加する。
- 放課後に学校に来てプリントを受け取る。
- 週1回だけ登校するなど、子どもに合わせた方法を相談できる。
「学校に行けるようになってほしい」と思っていても、いきなり教室に入るのはハードルが高いですよね。無理に登校を促すのではなく、**「学校に関わる時間を少しでも作る」**という視点で考えてみてください。
別室登校やオンライン学習など、学校とつながる方法はいくつもあります。親としては、「学校に行かせなきゃ」と焦るのではなく、子どもが安心できる形で関わる道を探ることが大切です。



まずは先生に「どんな選択肢があるのか」相談してみましょう。
② 不登校が続いた場合の対応
登校が難しい状態が続いても、中学にはさまざまな対応策があります。
✔ 家庭訪問(学校側からのアプローチ)
- 担任や支援員が自宅に訪問し、様子を確認。
- 学校に行かなくても、先生と関わる機会を作れる。
✔ 適応指導教室(教育支援センター)
- 学校以外の施設で、少人数で学べる。
- 学校と連携しながら、復帰をサポート。
- 無料で利用できる自治体が多い。
✔ フリースクールの活用
- 民間の教育機関で、不登校の子どもが学ぶ場。
- 費用がかかるが、一部の自治体では助成制度あり。
✔ 在籍扱いの通信制サポート校
- 学校には通わず、自宅で学習。
- 中学校の籍を残しながら、学習を続ける方法。
「このまま家にいるだけで大丈夫なの?」と不安になるかもしれませんが、不登校だからといって学びをあきらめる必要はありません。
適応指導教室やフリースクール、通信制の学習支援など、子どもに合った環境で成長できる方法はあります。「学校に戻るかどうか」よりも、「どこで、どんな形で学びを続けられるか」が大切です。



まずは自治体や支援機関に問い合わせ、利用できる制度を確認することから始めてみましょう。
フリースクールと教育センターの記事はこちらです


③ 進学や内申点への影響と対策
✔ 出席日数が少なくても受験できる高校がある
- 定時制・通信制高校は出席日数が少なくても受験可能。
- 一般の全日制高校でも、学力試験のみで受験できる学校もある。
✔ 内申点を考慮しない高校入試制度がある
- 一部の私立高校や通信制高校では、内申点を重視しない。
- 学力試験や面接のみで合否が決まる場合も。
✔ 中学卒業資格の取得(在籍が重要)
- 学校との連携が大切。
- 不登校でも在籍し続けることで「卒業」できる。
「相談したほうがいいのは分かるけど、どうしても動けない…」そんなときは、まずは負担の少ない方法から試してみるのがおすすめです。
メールや手紙なら、気持ちを落ち着けて伝えられますし、スクールカウンセラーや支援団体に間に入ってもらう方法もあります。
無理に直接やりとりしようとせず、「今の自分にできる形」で進めればOKです。親が少しでも安心できることで、お子さんにもその安心感が伝わります。
出席と認定してもらえる制度についてはこの記事を読んでください


「相談したいけど動けない…」親が取れる3つの方法


「学校に相談しようと思っても、どう伝えたらいいかわからない…」
そんなときに、無理なくできる方法を3つ紹介します。
① 電話が苦手ならメールや手紙でOK
先生に伝えたいことを、メールや手紙で伝えるのも効果的な方法です。
📌 例文(メール・手紙用)
「〇〇(子どもの名前)は、小学校の頃から不登校が続いています。
中学ではどのようなサポートを受けられるのか、ご相談したいのですが、直接の面談が難しいため、メールでやりとりできると助かります。」
✔ 文章にすることで、冷静に伝えられる
✔ 先生も内容を整理しやすい
「電話しなきゃ…でも緊張するし、うまく話せる自信がない」と悩んでいるなら、無理に電話にこだわる必要はありません。メールや手紙なら、伝えたいことを落ち着いて整理できるし、先生も後から見返せるのでスムーズです。
「相談したいけど、どう話せばいいか分からない」と感じたら、まずは短い文でも大丈夫。「この状況を伝えられた」という一歩が、自分自身の安心にもつながります
② 相談を第三者に頼る(支援機関を活用)
- スクールカウンセラーに代わりに相談してもらう
- 教育委員会の不登校支援窓口を利用する
- 民間の不登校支援団体に無料相談する
「学校の先生と直接やりとりするのは気が重い…」と感じるのは、決して特別なことではありません。そんなときこそ、スクールカウンセラーや不登校支援機関を頼りましょう。親がすべてを背負う必要はありません。
カウンセラーや支援員が間に入ることで、学校とのやりとりがスムーズになることも多いです。「相談する相手を変えるだけで、こんなに楽になるんだ」と感じるかもしれませんよ。
③ まずは「アンケート」や「保護者会」で情報収集
- 入学前に配られる「就学前アンケート」に希望を書いておく
- 保護者会や説明会で「個別対応ができるか」をチェック
「いきなり個別に相談するのはハードルが高い…」と感じるなら、まずは入学前の就学アンケートや保護者会を活用しましょう。
書類に希望を書くだけでも、先生に子どもの状況が伝わりますし、保護者会で他の親の話を聞くだけでも**「こういう対応もあるんだ」と気づくことができます**。
焦らなくても大丈夫。



まずは**「情報を集めること」から始める**だけでも、次の一歩が見えてきます。
まとめ
お子さんが不登校のまま中学に進むと、「このままで大丈夫?」と不安になるのは当然のこと。でも、中学校には別室登校・カウンセリング・適応指導教室・オンライン学習など、さまざまなサポートがあります。高校進学の道も一つではありません。
また、学校への相談は電話だけが方法ではなく、メールや手紙、スクールカウンセラーを通じて伝えることも可能です。「どう動けばいいか分からない」と感じたら、まずは情報を集めることから始めてみましょう。
親が安心することは、子どもにとっても大きな支えになります。焦らず、お子さんに合った方法を一緒に探していきましょう😊



📌 まずはメールや手紙で学校に伝えるところから始めてみましょう。