不登校の子どもは病院に行くべきか?悩んだ時の判断ポイントとは?

不登校の病院受診どうする?

お子さんが学校に行けなくなってしまった…突然の出来事に、どうしたらいいのか戸惑い、心配で胸がいっぱいですよね。

「学校はどうしよう?」

「体調が悪そうだけど、病院に行くべきなの?」

「それとも、フリースクールや他の方法を試したほうがいいのかな?」

特に、お子さんが繊細で人との関わりが苦手なHSC(Highly Sensitive Child:高感受性の子ども)[以下HSC]なら、なおさら迷う気持ちが強くなるのは当然です。大切なお子さんだからこそ、悩みが尽きないですよね。

そんなあなたに向けて、今回は病院に行くかどうかの判断ポイントを一緒に考えてみましょう。


ニョニョ

私は、2年間不登校だった息子を持つ母ニョニョです。不登校になってからの悩んでいた日々のことを発信しています。

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不登校の原因を考える

HSCの女の子

まず、不登校の原因は一つではありません。それぞれのお子さんに合った理由が存在し、家庭や学校の環境、友人関係、さらにはお子さんの性格など、複雑に絡み合っていることが多いです。

繊細なHSCのお子さんにとっての学校とは?

HSCのお子さんの場合、特に感受性が豊かで、周囲の小さな変化や人間関係の緊張を敏感に感じ取ってしまうことがあります。

たとえば、教室内のざわめきや先生の叱咤、友達同士のわずかな衝突さえも、非常に強いストレスとして受け止めてしまいがちです。

これが毎日積み重なると、学校に行くことそのものが恐怖や不安を伴うものになってしまうのです。

人間関係のストレスと自己否定感

また、HSCのお子さんは人とのコミュニケーションを取ることが苦手な場合も多く、友達との付き合いやグループでの活動が重荷になることもあります。

「どうして自分は他の子のようにうまくやれないのだろう」と自己否定感を強く抱いてしまい、それがさらに不登校を引き起こす原因になっているかもしれません。

学校の勉強やテストがプレッシャーに?

さらに、学校の勉強が急に難しく感じるようになったり、テストや発表などで強いプレッシャーを感じることも、不登校の要因となります。

特にHSCのお子さんは、失敗することへの恐怖心が強く、失敗を避けるために学校から距離を置くという選択をしてしまうことがあります。

家庭の雰囲気や親のサポートの重要性

家族の中での出来事や、家庭内の雰囲気も影響することがあります。

たとえば、親が忙しくてお子さんとゆっくり過ごす時間が少なくなったり、家庭内でストレスを抱えている場合、HSCの子どもはその状況を敏感に感じ取り、心に不安を抱くことがあります。

その結果、学校という外の世界に対する耐性が低くなり、行けなくなってしまうのです。

……。

このように、不登校の原因は単なる一つの問題ではなく、複数の要因が重なっていることが多いのです。



不登校の子どもは病院に行くべきか?悩んだ時の判断ポイントとは?

女医さんが教えてくれる病院へ行くべきかのポイント

お子さんが学校に行けなくなった時、病院に行くべきか迷うことは親として自然なことです。ここでは、具体的な判断ポイントを整理していきます。

病院に行く判断ポイントを整理する

病院に行くべきか?ポイント整理
  1. 心の健康をチェックする
    お子さんがどのような症状を示しているかをしっかり観察しましょう。たとえば、次のような症状が見られる場合は、病院での診察を検討すべきかもしれません。
  • 精神的な不調: いつもと比べて元気がない、笑顔が少ない、何かに過度に恐れを抱いている。
  • 生活リズムの乱れ: 夜眠れない、朝起きられない、食欲がないなどの生活リズムの崩れ。
  1. 身体的な症状に注意する
    不登校の背景には、身体的な健康問題が隠れていることもあります。たとえば、頻繁な頭痛、腹痛、倦怠感などが続いている場合、内科や小児科で検査を受けるべきかもしれません。
  2. 親自身の気持ちも重要
    親として、自分自身が不安やストレスを感じることもあります。お子さんをどうサポートすればよいか分からず、プレッシャーを感じているなら、まずはあなた自身も専門家の意見を聞くのがよいでしょう。親が安定していないと、子どもにもその不安が伝わる可能性が高くなります。

これらのサインが見られる場合、心療内科や精神科で専門家の意見を聞くことが有効です。


医師や専門家に相談するべきシチュエーション

具体的なタイミングについて、もう少し掘り下げてみましょう。

  • 学校以外の場面でも問題が発生している時
    学校だけでなく、家庭や友達との関係にも不調が見られる場合は、外部の専門家に相談するタイミングかもしれません。学校生活以外でも、子どもの生活全般に影響が出ているかを見極めることが重要です。
  • 周囲のサポートだけでは限界を感じる時
    学校や家庭内でサポートを続けていても、改善が見られない、または限界を感じる時は、医師やカウンセラーのサポートを受けるとよいでしょう。特に、親だけでは手に負えないと感じた時は、早めに専門家に頼ることが大切です。

病院に行くメリット

  1. 専門家のアドバイスが得られる
    お子さんの状況を診断してもらい、適切なアドバイスや治療法を知ることができます。
  2. 安心感が得られる
    専門家の診断により、親としての不安が和らぎます。
  3. サポートの確保
    医療機関を通じて、カウンセリングやサポートグループなどのリソースにアクセスできます。

一方で、病院に行くこと自体がプレッシャーになる場合もあります。お子さんが「行きたくない」と強く拒否することもあるでしょう。

他の保護者の声を参考にする

不登校に悩む親御さんは少なくありません。他の保護者の経験やアドバイスを参考にするのも良いでしょう。

たとえば、オンラインコミュニティやカウンセリンググループに参加することで、同じ悩みを持つ親同士で情報を共有し合うことができます。

また、医師の診察を受けた結果、症状が改善したという成功例も少なくありません。病院に行くことへの不安を軽減するためにも、他の保護者の体験談を聞くことは有効です。


病院以外の選択肢

病院に行く以外にも、いくつかの選択肢があります。

  1. カウンセリング
    専門のカウンセラーに相談することで、お子さんが安心して話せる場を提供できます。
  2. オンラインサポート
    オンラインの相談やサポートも利用できます。これなら、お子さんが家にいながらでも安心してサポートを受けられます。
  3. 興味や趣味を見つける
    お子さんが興味を持てることを一緒に探してみましょう。新しいことに挑戦することで、少しずつ外の世界に触れる機会が増えるかもしれません。

お子さんとの話し合いも忘れずに

病院に行くかどうかを決める際には、お子さんとの対話も重要です。

無理に連れて行くのではなく、なぜ病院に行く必要があるのかを説明し、一緒に考える姿勢を持ちましょう。

お子さんが自分の意志で受診を受け入れることで、治療や支援がより効果的になります。


家族でできるサポート

子どもに寄り添う母

家庭でもできることはたくさんあります。家族で楽しい時間を過ごしながら、お子さんの自己肯定感を高めていくことが大切です。


まとめ

女医さん

不登校の子どもを持つ親として、悩みや不安が尽きないこともあると思います。でも、焦らずに、お子さんのペースに合わせてサポートしていくことが大切です。

精神的な不調:いつもと比べて元気がない、笑顔が少ない、眠れない、何かに過度に恐れを抱いている
身体的な症状:頻繁な頭痛、腹痛、倦怠感などが続いている

これらのサインが見られる場合、心療内科や精神科で専門家の意見を聞くことが有効です。

病院に行くべきかどうかの判断も、お子さんの気持ちや状態を尊重しながら、最適な選択を見つけていきましょう。

あなたとお子さんが少しずつ安心して過ごせるように、そしてお子さんが夢中になれることを見つけられるよう、あなたのサポートが大きな力となるはずです。


最後まで読んでくださりありがとうございました。

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